法人理念
基本理念
いつも希望を、もっと笑顔を、
ずっと 安心を実現したい!!
理 念
戦前における社会福祉事業は、その時代時代の社会経済状況に応じて、貧しい者への恩恵的慈善活動としての歴史をたどってきました。
しかしそれはやがて、国民の公共性への認識の高揚と相俟って、新しい社会事業協会へと転化し始めていくが、昭和4年救護法の制定を見たのがその発端であったのです。
その当時のわが国の社会経済情勢は、世界的な不況による経済打撃が深刻化し、経済不況はその極みに達し、国民生活は政府のデフレ政策の影響を受けて、苦しい生活を余儀なくされていました。
しかしそれまでの社会福祉事業関係立法は、明治以来の恤救規則しかなく、最低生活保障などの観念はまったく見られなかったため、貧しい市民は、塗炭の生活の苦しみを味わっていたのである。
仙台市に於いてもこの頃、宮城県仙台市の行政関係者、それに奉仕委員、各界の知名人296名の有志が相集い、社会福祉事業と施設の創設を提唱、昭和3年6月7日仙台市公会堂において創立総会を開き、本協会の創立を見るにいたったのであります。
人は万物の霊長といわるるだけに、その組織する社会は他の生物に類例のない、最高の有機的なものでなければならぬ。
有機的なるが故に、もしその一部に欠陥があり、憂慮すべきことが起こる場合には、できるだけ最善の途を講じ、完全を期するのは当然のことであります。
ちょうど人体の一部の傷害が全身の悩みになると同様に、社会一部の欠陥、憂慮すべき傾向が、国家全般にどれだけ災いするものであるか、言を要せざるところであります。
ひるがえって現在の世態人情を考えました時に、政治、経済、思想等社会万般にわたりて行き詰まりを生じ、すこぶる険悪に赴き、いわゆる国難に遭遇しているといわれ、はなはだ遺憾に堪えない次第でありまして、かしこくも上皇室におかせられては、深くこの点にご懸念あらせられ、社会事業のために数次御内帑金の御下賜を拝し、為政者またこの有難く語聖旨(天子のおぼし召し)を体し、種々匡救(救済すること)の策をたて、朝野(朝廷と民間)協力、以ってこの世相をより良くせんがために腐心しているのであります。
思うに吾人の社会生活において、優勝劣敗、貴賎貧富の生ずることは、けだしやむを得ざることと致しましても、お互いその分に安んじ、相提携し、融和し楽しんで生活を送るように社会組織が出来ておらねばならぬものと信じます。
これ今日社会連帯の精神涵養を力説せらるるゆえんであります。
この意味から我が仙台市を観じ、従来施設実行せる社会事業に鑑み、これが助成発達を図るとともに、より良き仙台市を出現せんがためには、さらに無料医療所の如き、細民者(貧しい人々)のための小住宅の如き、修養、娯楽、人事相談等一般公衆の機関としての市民館の如き、その他恤救者(救い恵む必要のある人々)収容所、安価宿泊所、簡易食堂、授産所、公設浴場、小児保健所等、挙げ来れば施設すべき事柄が多々あるのであります。
しかしてこれら到底市の経常費のみによっては、実現なかなか至難を感じますので、ここに特別の機関を設け、その援助活動によって実行に遺憾なきを期したいと思いまして、今回仙台市社会事業協会を設立し、市民多数の同情援助によって、幾多の施設事項を研究調査して実現の途を講じ、挙市一体、共存共栄、市民の幸福を増進し、以って昭和維新の洪謨にそい奉らんことを期したいと思います。
こい願わくは、本会設立の趣旨を翼賛(力を添えて助けること)せられ、事業の遂行とその発達隆昌を期し、以って本会設立の目的を達成せしめらるるよう熱望してやまない次第であります。
昭和 3年 5月
法人設立年 | 昭和3年6月7日 |
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財団法人認可 | 昭和10年4月8日 |
社会福祉法人認可 | 昭和27年5月14日 |
経営施設数 | 22施設(事業) |
経営施設・事業 |
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住所 | 〒981-0917 宮城県仙台市青葉区葉山町8-1 |
TEL | 022-275-2792 |
FAX | 022-275-2672 |